在宅医療とは、従来のクリニックの外来に通院や病院に入院するのではなく、住み慣れた自宅や施設で診療や治療、処置を受けることです。

当院は在宅療養支援診療所として、通院するのが難しくなった方に対して、予め療養を行うにあたってのご相談を受け、診療計画を立てた上で、定期的に訪問し、診察、医療処置、薬の処方を行なっております。末期がんや麻薬処方を含めて対応可能です。在宅での看取りにも対応しております。日常状態を把握しながら、療養生活を支援していきます。在宅医療の導入を了承し、契約後は緊急時の連絡先をお伝えいたします。24時間365日対応いたします。

訪問診療と往診
 訪問診療も往診もどちらも在宅医療です。訪問診療は、在宅で療養されている通院困難な方に対し、定期的に訪問し診療を行います。一方、往診は、おもに急変時など不定期に治療を行うことです。

当クリニックをかかりつけとされていない、初めての方が緊急往診を依頼される場合、症状によってはCT、 MRIなど病院にある大きな機器を用いて緊急の判断を必要とする場合があります。在宅でできる治療方法には限りがあり、急病時、在宅医療の導入を決められる前に病院受診をしていただくことをお薦めしております。病院受診後、外来での通院が難しい場合、病院からの「診療情報提供書(紹介状)」を当院に託していただくことで、こちらで続けて診療を担っていくことができます。
このように、初めての方が緊急往診を依頼される場合、救急車などによる病院への緊急受診をお願いすることがありますことを、ご了承ください。

治療内容や診療頻度によって負担額が変動いたします。
医療保険、介護保険、福祉制度がご利用いただけます。
患者さんごとに負担割合、負担上限額、公費などが異なるため、
金額の詳細については訪問診療導入前面談時にお伝えいたします。

目安として、1ヶ月に1回の訪問診療1割負担で約4,000円〜、1ヶ月に2回なら約8,000円〜になります。
追加の処置や検査をした場合は別途、費用がかかることもございます。

当院は院外処方のため、薬局でお薬代が別途かかります。

⒈ 訪問診療申し込み
◉入院されている方
   →病院の主治医、看護師、ソーシャルワーカーの方にご相談ください
 
◉療養中の方、通院中の方
   →当院までご相談ください。ケアマネージャー、訪問看護師の方を通してお聞きになることも可能です。
⒉ 訪問診療導入前面談
訪問診療の概要、緊急時の連絡方法、費用などのご説明を行います。
また、病状の確認、患者さん、ご家族、介護者の方から療養生活の希望をお聞きし、質問を伺い、訪問診療導入を希望されましたら、契約を行い、診療計画、訪問日を決定いたします。
⒊ 定期訪問開始
お約束した日時に訪問いたします。病状によっては訪問回数を調整することもあります。

在宅医療を行うようになった場合、医療と介護の現場をつなぐコミュニケーションツール『虹ねっとcom(豊中あんしんネット)』を使って必要な情報共有を行なっております。
在宅医療を受ける患者さんは、医師はもとより、訪問看護師による診療の補助と療養上の世話、ホームヘルパーによる日常生活の支援、理学療法士による機能回復リハビリなど、医療・介護サービス受けることができます。また、場合によって、歯科医師、薬剤師、栄養士などの訪問も受けることができます。介護に関してはケアマネージャーに相談し介護プラン作成などを行なってもらいます。多くの方々が連携し、チームとなって在宅患者さんの治療やケアを24時間対応で行い、在宅医療を受ける患者さんだけでなく、ご家族や介護者をも皆で支えていきます

おひとりでお住まいの場合やご家族が同居している場合など、状況に応じて保健・介護・福祉関係者と連携をとっています。どのようにしたら安定した生活が送れるようになるか皆で知恵を出し合い、理解していただけるようにわかりやすい言葉で説明し、サポートしていきます。